甲状腺腫瘍備忘録

甲状腺腫瘍発覚から手術までの備忘録です

術後一ヶ月検診

あっというまに一ヶ月が経過しました。
痛みや喉の不快感も少なく、いたって順調な回復ぶりです。

そんな中、術後一ヶ月の検診に行ってきました。

甲状腺機能は、残った半分が頑張っていました。
T3値(甲状腺ホルモンの一種)は術前より下がっているものの正常値を維持。
そのぶんTSH(甲状腺刺激ホルモン。甲状腺ホルモンが足りない時にでる)が上がっていて、あーわたしの脳下垂体働いてるんだなあと実感。
サイログロブリンもまだ正常値とはいきませんが、大幅に低下していました。正常値でないのは、残した右葉にも良性と思われる小さな腫瘍が残っているので、そちらのせいかもしれません。


そして気になる病理検査結果は「濾胞腺腫(良性)」。

●腫瘍組織の外側に存在する被膜を、腫瘍細胞が破っていない
●腫瘍組織内の血管の壁を、腫瘍細胞が破っていない

ということが、手術後の病理検査で無事に確認できました。ホッ。

しかし、将来の転移によって「悪性だった」と診断されることも、ごくごくまれにあるそうです。ここまできてなお、濾胞腫瘍というやつはわかりにくいやつなのです。
まあ、濾胞腫瘍については初期に散々調べました。4cmを超えると50%が悪性という論文もあったっけ。
しばらくは定期的な経過観察をしていくことになりました。

とはいえ現状では転移の可能性は低く、人心地つきました。
「いつかガンになるかも」の可能性は、誰にでもあるもの。一病息災というように、何かあったとしても、経過観察の機会があることが早期発見に繋がるのなら、それも悪くはないかなと思っています。

今後は、これ以上甲状腺の機能が低下してしまわないよう、体に無理の少ない生活を心がけようかと思います。そんなに若くもなくなってきたことだし。もともと代謝もよくないし、これ以上太りたくないし。
仕事はそこそこ好きでやっていることだし、自分の生計を支えてきた生業でもあるので、技術や感性が鈍麻しないように保ちつつ、他の可能性を探っていきたいな。

今回の通院にあたって、また神戸に一泊してきました。
平日の朝からテラス席で朝食をとり、すごーく贅沢な気分を満喫しました。

次回の予約は2ヶ月後。
またテラスで朝ごはん食べたいけど、その頃はちょっと寒いかな。