甲状腺腫瘍備忘録

甲状腺腫瘍発覚から手術までの備忘録です

甲状腺腫瘍入院&手術 4日目&5日目


4日目

術後の辛い一晩を耐え、朝を迎えて病室に帰還しました。
この時の晴れやかな気分といったら……!!!


傷の痛みや怠さはあるものの、12時間以上ほとんどベッドの上にいて、さすがに寝ることに飽きていたので窓を開けて空気を入れ替え、談話室にお茶を入れに行きました。

そこで話しかけられた高校生くらいの女の子(かわいい)は、同じく前日手術のお仲間だった様子。隣のベッドから、時折かぼそく女の子の声が聞こえていたので「お隣だったのかもしれないね」という話に。そこで夜中のきっつい体験について俯き加減に(2人ともまだしっかり前を向けない)言葉を交わし、またすぐ部屋に戻りました。
私は入院中、他の病室の方とゆっくりお話する機会はあまりなかったので、短い交流ではあるけれど、朝の光の中、同じ苦難を乗り越えた同士のような気分になりました。

この日から2日間の食事は、七分粥と柔らかいおかずに。
術後すぐでも食欲はじゅうぶんあったのだけど、絶食後ということもあって、あまり入りませんでしたが、夕方には結構食べられるようになっていました。お昼まで点滴をしていたので、あまりお腹が空かなかったのかも。

私は傷が痛くて食べられないとか、噎せて食べられないということはありませんでしたが、そういう人もいるみたいです。私の場合は、喉風邪をひいた時くらいの痛みがあり、飲み込みづらさはありました。顎を引いて飲むとマシ、と看護師さんが言っていたので、ずっとそのように飲み込んでいたら、そのうち治っていました。

 

この日はいつになく、とてもトイレが近かったです。
痰が絡むので、お茶をたくさん飲んでいたからかと思っていたのだけど、手術の後、しばらくは尿量が増えるそう。
手術によって体に侵襲が起こると、血管から外に水分が滲み出やすくなって、細胞内でも血管内でもない「サードスペース」に水やナトリウムが出ていき、むくみが起こりやすくなります。そしてしばらくすると、また血管や組織内に水が戻ってきて、尿量が増えるのだとか。
どうでもいいけど「サードスペース」って、やけに安易な名前ですね。

この日の後お昼過ぎに、やっと点滴がはずれました。実は地味に針が入っているところが痛くなってきていたので、抜けてホッとしました。首の傷のところから術後の血液を排出するドレーンが入っていたのですが、ここも引っ張られて痛む感じがしたので、この日は、ロキソニンを2回飲みました。

と思っていたら、タイムリーにこんな記事がでていました!

news.yahoo.co.jp
針じゃなかった!



また、この日から首のストレッチ体操を始めましたが、眠る前に、耳の後ろから後頭部にかけて、じんわりとした頭痛が。術後は傷をかばうからか、体内の水分や薬の加減なのかわかりませんが、肩や首が凝ったり、血行不良になりやすいようです。

仰向けのまま指を頭皮にあてて、ぐいぐいマッサージしていたら緩和してきたので、そのまま眠りました。ドレーンや点滴が抜けてからも、耳の裏あたりは時々じわーっと痛くなることがあったので、マッサージをするようにしていました。

 

5日目

この日の朝食後「今から先生が抜糸にくるので準備しますね」と言われ、ベッドに寝かされました。しばらく待っていると、見たことはあるけれど知らない先生が部屋に来られました。
挨拶もそこそこに、サクサクっと糸を切ってドレーンを抜き、瞬く間に白衣を翻して先生は病室を出て行きました。
流れ作業のような、あっという間の出来事でした。

とにかくまあ、2日後には糸を抜いてしまえるんですね。
傷よりもドレーンの刺さっている穴のほうが痛んでいたので、この日以降はロキソニンも不要になり、気分的にはいつでも退院できる感じに。


この日は、看護師さんに洗髪してもらい、手術後からもっさりしていた頭もすっきり。下半身シャワーもできたし、お昼ご飯をたべて、面会に来ていた両親を送り出したら眠くなり、少し昼寝してしまいました。

この日には、もうおやつも食べていました。笑